救えるか?交差する2つの命の行方は?
奈良市でペットシッターをしております、ガジュマルSitterの辻井です。
涼しくなって来た9月21日。
秋めいて来ましたね🍂
そんな今週は色々なことがあった1週間でした。
そんなお話をする前に、前提条件として申し上げておくのは、私は獣医ではなく、看護師でもなく…ごくごく普通のペットシッター2年生。
今週火曜日に、朝のケア後に実家に用事があり、少し寄ってからの近所の道で、バイクから転けたおじさんを見つけます。
『大丈夫ですか?』と声をかけると、1人のおばさんが救急車🚑を呼び待っているとのこと。状況を見てみると、なんだか具合がどんどん悪くなっており、通りががったお兄ちゃんを捕まえて、『このバイクを起こしてくれないか?』とお願いいたしました。
状況としては目は泳ぎ、口から泡が出始め、今すぐにでも三途の川を渡りそうな状況。
お兄さんにバイクを立ててもらっている間に、話しかけます。『わかりますか?大丈夫ですか?』返答はありません。
お兄さんと協力しおじさんの体を仰向けに向きを変えます。その間も声をかけます。『しっかりして!向こうに行ったらあかんよ!』
なんとか横になり、脈を取ろうとした時に救急車が到着!
救急隊の方が処置に入られましたが、その時点でなんと心拍停止。すぐにAEDの準備をして救急隊の方が決死の蘇生に。
その横で奥様は泣いて震えられており、奥様に『大丈夫よ、落ち着いて!』と声をかけ、荷物を取りに行かれるのを付き添い、救急車まで奥様を送り出す。
奥様の情報では足の動脈瘤?のことで定期的に通院はされていたとのこと。
私の中ではきっとバイクを乗られた直後に脳内で血栓が詰まったのでは??と思いましたが真相は不明。
そんなバタバタとした状況の中、警察の方とも話を済ませ帰宅いたしました。
そんな火曜日の翌日…水曜日。
我が家のモルモットが掃除をしようとすると横たわって倒れています。
息はしているものの、自力では立つことができず、しかも病院はもう閉まっている時間。
すぐに救い上げ、ビタミン水を飲ませます。
モルモットの容態が悪化した時に、まずすることはビタミン補給です。
シリンジでビタミン水を介助しながら飲ませます。
飲まないようなら病院で点滴をしなければいけません。
この時、すでに痙攣が起こっており、意図しない方向へジャンプする状況。命の危険が迫っています。
シリンジで少しずつあげ、休憩、ビタミンが体内に吸収されるのを待ちながらあげ続け、約1時間。
依然として横たわった状況が続き、体の痙攣もあるため赤ちゃんのおくるみ状態に体を巻き、横になりながら定期的にビタミンと強制給餌を行いました。
約2時間後…痙攣が治り、自力で立てるように…。
そしてまた30分後くらいには自力でご飯を食べれるように…。
奇跡の復活✨でした‼️
そんなモルモットの奇跡の復活を超えた金曜日、警察から電話がありました。
この間緊急搬送されたおじさま、なんと‼️復活されたとのこと。後遺症もなく、病院で元気になられ、1週間ほどで退院できるとのことでした😊
どうやら私の読みが当たっていたようで、点滴で血を流して綺麗に流れたようです。
すごくすごくヒヤヒヤした出来事でしたが、どちらの命も明日という未来に繋がったこと、本当に嬉しかったです。
私は獣医ではありませんが、正しい判断と知識を持つことで、モルモットの命が紡がれたことが嬉しかったです。
そしてまた、1つ1つの出来事が私に経験値を積ませてくれています。
動物と向き合う時、可愛い・癒されるはもちろんですが、今回のような状況では冷静に判断・決断が迫られることもあります。
自身の勘や感覚を研ぎ澄ませて対処していくことが最優先。
これからも命と向き合い、経験値を日々積むことでお客様のお役に立てれば幸いです。

