生駒郡15年間人を受け付けなかった猫・もみじちゃんの強制給餌
奈良市でペットシッターをしております、ガジュマルSitterの辻井です。
今回のお話はご新規の猫、もみじちゃんのケアの様子ですが、読むのが辛くなる方もいらっしゃるかもしれません。
もみじちゃん、15年間別のペットシッターさんが来られていたようですが、姿をあまり見せず、隠れていたそうで、今回急に状態が変わり食べなくなり、強制給餌が必要とのことで『強制給餌ができる方』ということで、契約・ケアに行かせていただきました。

訪問すると隠れることなく姿を現し待ってくれていたもみじちゃん。契約の日から触ることもできております。
触れたことに飼い主様感動されていました✨15年間ペットシッターさんに触らせなかったのに…と。(飼い主さんは触れています)
姿を現していたこと・触れたこと飼い主さんにとってはすごく『奇跡』の状態だったようです。
そんなもみじちゃんに今回は『強制給餌』を行います。
なかなか技術が必要な作業ですが、いつも通りさせていただきます!


シリンジで1ccを目処に口に入れて少しずつ入れていきます。


1cc口に入れると、すぐに喉をさすります。喉を優しくさすり、嚥下を促します。
そして鼻が詰まっているもみじちゃん、鼻のツボがある胸もさすります。さすることで、スムーズに『ゴクン』と飲むことができています。
ひたすらこの作業を行い、25cc〜40ccを目処に飲んでもらいます。
すごく繊細な作業ですが、一口一口『生きるのよ』と思いを込めてさせて頂いております。
そして強制給餌のコツ?は『少しずつ・焦らず・丁寧に』が鉄則になり、少しでも焦るとこちらの気持ちが電線してしまいます。なので、絶対に焦らないこと。もみじちゃんが移動したら一旦休憩も挟みながら、ゆっくり確実に入れて食べてもらいます。


飲み終わった後はベッドでまったりのもみじちゃん。
最後は蒸しタオルでお鼻・口周りをきれいにさせていただきました😊


少しずつではありますが、階段を上ることができたり、ソファに乗ったり、元気は出てきているように思います。
今週はあと木曜日と金曜日とお世話をさせていただきます。もみじちゃんの生命力を信じて、できるだけのケアをさせて頂き、今の目標はウエットフードでも食べれるようになることです。
もみじちゃん、今日も夕方に行くから待っててくださいね!よろしくお願いいたします🙏
なんとか今の危機的状況を打破できるよう頑張らせていただきます!